歯周病治療
歯周病の初期段階は痛みも少なく気づきづらいです。むし歯がない方でも、1年に数回は歯科健診を受けることで、歯周病の早期発見につながります。
歯周病とは
歯周病とは、歯と歯肉の境目の清掃が出来ていないと、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉が炎症を起こし、赤くなったり、腫れたりします。その際、痛みはほとんどないため、静かに進行します。進行すると、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯がグラグラと動くようになり、最後には歯が抜け落ちます。
歯周病により溶けた骨は簡単には戻りません。早期治療と予防が肝心です。
当院における歯周病治療の特徴
一般的な保険診療から歯周再生療法などの歯周外科治療まで、状態に合わせた治療を行っていますが、歯周病治療において大切なのは定期的な検査と評価です。お口の環境の変化を数値化して客観的にとらえることで、的確なアドバイスと治療を提供します。
基本に忠実な歯周病治療
基本に忠実に向き合うことで、歯周病の多くは改善します。基本とは、以下の3点です。
- 患者さん本人が正しい歯磨きの方法を取得する。
- 歯科衛生士による検査とプロケアを定期的に受ける。
- 上記2つを継続する。
簡単なことなのですが、、、
日本人成人の8割が歯周病で、この簡単なことが習慣的にできていません。
サークル歯科クリニック日暮里では、お一人お一人のライフスタイルに合わせた継続できる方法を患者さんと共に考え、習慣化できるよう伴走します。
担当歯科衛生士が強力サポート
人それぞれ顔が違うように、お口の中も違います。
当院では患者さん一人に担当の歯科衛生士がつき、定期的な検査やプロケアはもちろん、歯ブラシ選びや歯磨きアドバイスまで一環してサポートします。定期的な検査も担当制だからこそ、細かい部分まで目が届きます。
歯周病検査の項目
- 歯周ポケット(歯と歯肉の隙間)の深さを測定
- 歯周ポケット測定時の出血を確認
- 歯のグラつきを確認
- 汚れ(バイオフィルム)、歯石の付着状況の確認
- レントゲン写真にて歯を支えている骨の状態の確認
正しい歯磨きを毎日行うコツは習慣化させることです。
定期的に検査と歯磨き指導を通して、正しい歯磨きの習慣化をサポートします。
歯周組織再生療法
歯周病治療は基本的な治療が大切ですが、状況に応じて再生療法を取り入れる場合があります。
歯周再生療法は、その多くが日々進化・改良が進む発展目覚ましい分野です。
当院では日本臨床歯周病学会所属の歯科医師が日々進化する技術を取り入れ、適切な情報と手技を患者さんに提供しています。
※再生療法はすべての症例で適応できるわけではなく、適応症例が限定されます。
歯周病は歯を失う原因第1位
歯周病は細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患であり、「人類史上最も感染者の多い感染症」として、2001年にギネス世界記録に認定された感染症です。日本人成人の8割が歯周病だといわれています。
全身疾患との関わり
歯周病は、大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがあります。様々な研究データにより、以下の病気を引き起こす原因・因子になることがわかっています。
歯周病が引き起こすことが明らかになった病気や症状
- 動脈硬化
- 早産や低体重出産
- 誤嚥性肺炎
- ガン(特に食道がん)
- 糖尿病の悪化
- 心疾患
- 脳梗塞
歯周病セルフチェック
いくつあてはまりますか?
- 朝起きた時、口の中がネバネバする
- 歯磨きの時に出血する
- 口臭が気になる
- 歯茎がむず痒い時がある、痛い時がある
- 歯肉が赤く腫れている感じがする(健康な歯肉は鮮やかなピンク色)
- 硬い食べ物が噛みにくい
- 歯が長くなった気がする、歯茎がやせた気がする
- 前歯が出っ歯になってきたり、歯と歯の間に隙間ができてきた
3つ以上あてはまる方は、適切な検査が必要です。6つ以上あてはまる方は、早急な治療が望ましいです。
お口のネバネバの正体とは
歯周病の発生原因は細菌です。
お口の中にはおよそ300〜500種類の細菌が住んでいます。これらは普段あまり悪いことをしませんが、歯磨きを怠ったり砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出します。これをバイオフィルム(プラーク・歯垢)といいます。
粘着性が強く、うがいをした程度では取り除けません。このバイオフィルム1mgの中には数億~数兆個の細菌が住み着いており、むし歯や歯周病を引き起こします。
バイオフィルムを身近なもので例えると、お風呂の排水溝やキッチンシンクの排水口のヌルヌルです。排水溝に触れてしまった食べ物を食べたいという人はいないと思います。また排水溝を掃除したままの手で食事する人もいないと思います。
バイオフィルムは取り除かなければ硬くなり、歯石という物質に変化し、歯の表面に強固に付着します。歯石は歯磨きでは除去することは出来ません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
歯周病の症状
歯周病は、歯ぐきが赤く腫れるという症状が多く見受けられます。同時に、歯磨きの際に出血することも。
さらに歯ぐきの炎症がひどくなると、歯ぐきから膿が出るようになります。
歯周病と口臭
歯周病菌が出す「揮発性硫黄化合物(VSC)」というガスの臭いで、一番多いのが玉ねぎの腐ったような臭いの「メチルメルカプタン」という種類のものです。
メチルメルカプタンは毒性が強いことから、口臭の原因となるだけでなく、歯周病を悪化させる要因の一つと考えられています。
歯周病が重症化するとどうなる?
先に述べたように、初期の歯周病は歯ぐきの腫れや出血、冷たいものを飲むとしみる、口臭など、あまり大した症状ではありません。
そのため、放置してしまう方が非常に多いのですが、それがさらに重症化する原因となっています。
そのまま放置すると、歯ぐきや歯を支える歯槽骨(しそうこつ)まで溶かしてしまいます。
そのため、歯がグラグラしてしまい、最終的には歯が抜け落ちるといったトラブルにまで発展することがあります。
歯周病でお悩みの方はご相談ください。
当院では、基本に忠実な歯周病治療をメインに治療しています。重症化した歯周病には、自費診療の歯周組織再生療法という治療法も行っています。
他院で治療できないと言われた方も、まずは当院までご相談ください。
歯を守る専門家チームで患者さんの健康を守ります。
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